基本設計 >店舗改修F

ARCHITECTURE 基本設計 >店舗改修F
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店舗改修F

既存建物の位置は、館山から車で約10分という立地にありながら、海辺が近い自然豊かな環境下にある。城山や館山小学校に近く、バス路線上のため地域住民も多く住んでおり、立地条件は良好である。
既存建物の母屋は築140年余りの堅牢な建物を基に一部増設した店舗である。この界隈も魚屋、八百屋、肉屋、自転車屋のほかに、寿司屋、あんみつ屋も道路沿いで商売をしていた。当時の近所の人々は、徒歩で生活用品を購入し日々の生活は完結していた。本既存もその一つで、生活全般の日用雑貨や食品、タバコ販売の商店であった。現在では近隣と同様に空き地を併設した廃業商店である。少子高齢化の波の中で昔と同じ賑わい戻らないであろうが、人々の憩いの場の提供が可能ではないかと考え、基本設計を実施した。
本計画は、テレワークの場とした計画である。落ち着いたインテリア、通信速度が早く安定なネットワークスを備えたコワーキングスペースである。
既存施設の改修は、コストをかけずに落ち着いて仕事に集中できるインテリアを目指した。ファサード(建築物の正面のデザイン)は、半透明なパネルを外壁に使用したシンプルなデザインである。室内からプライバシーを保ちながら光を室内に取り入れ、外部からは中の人の動きが認識され施設へ関心を持つよう促す。外壁面には、一目で認知できるように、図案化したロゴやピクトグラム等のサイン(施設案内表示、誘導表示等の看板)を用い集客へ導く。将来、空き家対策に係る解決の糸口を少しでも見出すことことができればと考えている。